永尾明のDTM・ボカロ講座

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【音楽理論講座】第1回 スケールを覚えよう(前編)

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どうもこんにちは、永尾です。

 

今回は音楽理論講座の第1回目、「スケールを覚えよう」です。

スケール(音階)はたくさんありますが、ポピュラー的音楽の理解に最低限必要なもの、3つに絞って学習していこうと思います。よろしくお願いします。

 

スケールとはなにか

 

 スケールとはなんでしょうか。現代人ならわからないことはwikipediaに聞いてみましょう。

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音を昇順または降順で並べたもの、ということのようです。

ところで、そもそも「音」とはなんでしょう。

私は高度な現代人ですので、検索エンジンに尋ねてみました。

 

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これはまあ、なんとなくわかりますね。要するに音とは、なにかの振動です。

 

では、この世に音はいくつあるでしょうか。

それはもう、無数に数え切れないほどありますね。

例えば、鳥の鳴き声だけ考えても種類によって鳴き声は違いますし、個体差も含めればほぼ無限に近い響きがしてきます。

鳥だけでなく猫も鳴きますし、人間も人によって声が違います。

 

では音楽理論的な意味で、という質問でしたらどうでしょう。

 

誤解を恐れずにいうと音はたったの12個しかありません

 

ピアノという楽器を例に見てみましょう。

 

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はい、ピアノです。

前の記事では手書きでしたが、かっこわるいので画像を見つけました。

 

では、先程述べた12個の音、とはどれでしょう。みたところ、鍵盤の数は12個よりもずっとたくさん数があるようにみえますし、ちょっとよくわかりませんね。

 

答えはこちらです。

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赤い点をつけた鍵盤が先程述べた12個の音です。

実際数えてみましたが、確かに12個ありました。

 

ここで、1つ疑問が湧きましたか?

はい、赤い点をつけたものが全ての音ならば、他にも沢山ある鍵盤は、一体なんでしょう。

例えば青い点をつけた鍵盤はなんでしょう。飾りでしょうか。音は鳴るのでしょうか。

 

結論からいうと、実は、青い鍵盤も12個の音のひとつなのです。

もちろん、壊れていなければ、音も鳴ります。

 

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どういうことかといいますと、青い点がついた鍵盤ですが、実は、これはその左側にたくさんある、赤い点の鍵盤の1番左はじのものと同じ音でなんです。

だから音の数でいうと、すべてで12個、というわけです。

 

音楽用語的にはこれをオクターブといいますが、別に覚えなくても構いません。

つまり、このピアノと言う楽器の構造は、音楽理論的な意味で全ての音である、12個の音が繰り返し横に配置されている、というわけなんです。

 

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さらに左右の鍵盤も同じです。

12個の音のグループが並んでいます。

 

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ちょっと、ここまでの話を整理してみましょう。

 

  • 音は12個ある
  • ピアノは12個の音のグループが横にたくさん並んでいる楽器

 

 12の音を聴いてみよう

話ばかりでは全く面白くないので、ここで音を聴いてみましょう

先程の赤い点をつけた12個の鍵盤の音をだして聴いてみましょう。ピアノがある場合は実際に叩いてみてください。

私の場合は、DTMで入力してみました。こちらです。

 

 

ピアノロール画面

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 いかがでしょうか。

私はこれを聴いて非常に落ち着かない気分になりました。音楽、というわりに別に楽しくありませんが、ともかく、これが12個の音です。

今はピアノで説明しましたが、例えばギターでも同じことがいえます。

 

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ギターの場合は、フレットという金属により、押さえる場所が区切られていて、それらの領域を指で押さえることによって、違う音がでるわけですが、それもやはり12個の音から構成されています。

つまりギタリスト的にいうと、12フレットで1オクターブ、というわけです。

 せっかくなのでギターでも同じように聴いてみましょう。

 

 

はい、どうでしょうか。 すこし80年台ハードロック的な雰囲気がしますが、もう少しテンポを上げればかっこよいかもしれません。

 

12の音を選ぶ

 

では、次にこの12個の音ですが、正直な所、あまり好きではない響きですし、すこし変えてみましょう。

まず、音が多すぎるので、音を減らしましょう。

そうですね、さしあたって、黒鍵(黒い色の鍵盤)は全部除いてみましょう。

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では、どんな音になるでしょうか。左から弾いてみました。

聴いてみましょう。

 

 

ピアノロール

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なかなか良いですね。

なんとなく平和で前向きな明るさを感じました。

 

では、せっかくなので、これをすこしいじってみましょう。

例えば、先程は左はしの鍵盤から順に弾いてみましたが、この音を鳴らす順番を変えてみます。

聴いてみてください。

 

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すこし唐突な感じはしますが、なにかの歌のメロディーの一部分に聴こえなくもないです。

 

では、ここで話を戻しましょう。

この黒鍵を除外した7つの音のまとまりには実は名前があります。

 

メジャースケールです。

 

はい、スケールですね。

おわかりいただけたでしょうか。

つまり、スケール(音階)とは、全ての音である12音からいくつかの音を除外した、音のグループを指します。

 

12音 ― X(除外する音) = 〇〇スケール

 

というわけですね。

 

ところで先程、12音全部を鳴らした時は、どこか落ち着かない雰囲気がしましたが、音を減らしてメジャースケールに変えることで、平和的な雰囲気に変わりましたね。

つまりスケールというのは、人間と同じように、それぞれに性格があるわけですが、少し長くなりましたので、今回は以上です。

 

次回は冒頭で重要なスケールを3つ学ぶと述べた通り、あと残りの2つを見ていきましょう。

 

それでは、ご覧いただきありがとうございました。